「道行き」とは旅。

あなたの旅のお供に…

ようこそ、みゃもの道行きへ。

ここは「今はむかしにゃんこたろっと」の公式サイト、そしてタロットカードの枠から飛び出した「浮世絵ねこたち」の公式サイトです。そこには、愚者カードの「みゃも」をはじめ、いろいろな個性的なにゃんこたちが暮らしています。・・・というより、旅をしています。

「道行き」とは「旅」のことです。

江戸のむかし、「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり」などと書いた人がおりました。
冒頭の「月日」とはもちろん暦のこと、時間のこと…ですが、もう少し深堀りすると文字通り「月」と「太陽」のこと…とも思えます。だって、地球という星が、月というお供を連れて、太陽の周りをぐるぐる回っているから「時間」が生まれるのですから。

そういう意味では地球こそ、まさに「百代の過客」・・・つまり、永遠の旅人なのかもしれません。

そんな地球号に乗って、あなたも、わたしも、みんな「道行き」をつづけます。

よかったらあなたの旅のお供に、お気に入りの「浮世絵ねこ」をお連れください。
何かの役に立つかもしれないし、ただ可愛いだけかもしれませんが…。(笑)

旅の果てに、人が感じることとは

長い旅を終えた人には、昔から洋の東西を問わず共通する「気づき」があるようです。奇跡、超常、さとり、真理…などを感じ、自分の小ささと同時に「神」や「創造主」と言われてきた存在を意識する。

中国の物語「西遊記」で、孫悟空が筋斗雲で超スピードで飛び回ったつもりなのに、結局お釈迦様の手の中にいた・・・というエピソードがありますが、あれも同じことなのかもしれません。遠くに旅しているようで、実は同じ場所を回っている。

めぐる季節、めぐる因果、めぐる歴史・・・。人は昔から、同じ悩み、同じ欲、喜びや誤ちを繰り返し、ようやく何か見えそうになったときに人生の旅を終えるのかもしれません。

スートは四季に通じ、日本の美意識の根底につながる

タロットのスートは、トランプカードと同じように4つあります。
トランプのクラブ、ハート、ダイヤ、スペードはそれぞれ、タロットのワンド(杖)、カップ(盃)、ペンタクル(コイン)、ソード(剣)に相当します。

そしてそれは、考えてみれば、春、夏、秋、冬、の4つの季節と符号しているようです。

  • 芽吹きを感じさせるクラブや旅立ちの意志を感じるワンドは「春」
  • ハートやカップは女性や愛情を象徴し、恋と成長の季節「夏」
  • ダイヤやペンタクルは報酬や果実を象徴し、実りの季節「秋」
  • スペードやソードは力を象徴し、次の創造への破壊である「冬」

季節といえば、日本は世界でも稀な見事な四季の国。日本の文化や日本人の思想には「季節感」が大きく影響しています。また、「自然との向き合い方」や、変わり続けることに美を感じる「無常観」などは、西洋はもちろん、中国や朝鮮半島などとも違う日本独特の考え方と言えるでしょう。

「みゃもの道行き」には西洋で発展したタロットのコンセプトに、東洋や日本の思想や世界観もたっぷり練り込んで、独自の世界観を発展させたいと考えています。

この世界を構成する要素との関係

ちょっと哲学的な話ですが、あなたはこの世界を構成するのは一体どんな要素か、考えたことありますか?

チーム みゃもの道行き」では、トランプやタロットの「4スート」と「四季」が符号していることを話していた時、昔から言われる四元素ともつながっていることに気が付きます。

古代ギリシャ、ローマなどでメジャーだった四元素との関係

古代ギリシャやローマでもイスラーム世界でもインドでも意識してきた4つの元素。火、水、地、風(空気)、これがいわゆる「四元素」で、それぞれワンド、カップ、ペンタクル、ソードに当たるのではないか・・・。

アリストテレスはそこにさらに「性質」を重視して考えました。熱、湿、乾、冷、です。
それはまた、春夏秋冬にもなぞらえられ、方角にも符号していると思われます。

それぞれ、端的な漢字(言葉)ひとつを割り当てると次のような表ができました。

スート象徴元素性質季節さがし物方角
ワンド金剛杖
カップ湿
ペンタクル西
ソード

いかがでしょう? この情報があなたの旅の道しるべになるといいのですが。

しかしこの表はまだ未完成です。
あなたの旅で感じたことをぜひ私たちに教えてください。

そして、第5の要素が…

そして、さらに検討を深めていくと、四元素や4つのスートに収まらない「5つ目の要素」を感じるようになりました。

東西南北4つの方角があると疑わない人は、東への旅を続けたら西から出発点に還ったらさぞ驚くでしょう。地球上の人や動物の目では見えないものが、宇宙の目で俯瞰してみれば分かることってありますよね?

まさに、孫悟空が旅した釈迦如来の手のひらのようですが、仏教思想では、昔から「五大」として5つめの要素を意識していたそうです。

古代インド仏教でメジャーだった「五大(五輪)」

古代仏教で4大(火、水、地、風)に加えて5つめの要素とされたのは「空」。火、水、地、風、空で「五大」または「五輪」というそうです。そう、あの宮本武蔵が自らの剣術をなぞらえた「五輪書」の五輪のオリジナルがここにありました。

面白いと思いませんか? そしていかにもインドらしい。
数字の「0」を発見したのはインドの数学者ですが、何もない状態を数字として数えるその考え方こそ、人類に大きな発展をもたらしました。

空は「無」であり、空は「宇宙」でもあります。
文字通り、宇宙目線で見れば見えることも、地球ではなかなかその発想には至りません。

近い将来人類は宇宙にも旅するに違いありませんが、そのとき「空」を手にすることができるでしょうか。おそらく「空」は、目に見えるものしか見えなくなった人の手をスルリと抜けて、どこかに消えてしまいそうな気がします。

案外、猫の方が先に見つけるかもしれませんね。